初代iPhoneの発売からおよそ一年半後、2008年にiPhone3Gが発表されました。iPhone3Gは初代iPhoneのようにアメリカだけの発売ではなく、世界22地域での発売となり、いよいよiPhoneの世界戦略が始まったと言われています。これによって、Appleの戦力拡大が激しいものとなり、世界中がiPhoneを知ることとなったのです。
このiPhone世界発売は日本でも当然話題となり、2008年の7月11日の発売日には長蛇の列が出来ました。この結果は多くの専門家の予想を裏切ることとなり、日本の携帯市場であるガラパゴス状態も一気に変化せざるを得なくなったのです。このような状況を大きく促進させたのには、AppStoreのサービスがスタートしたことが理由として挙げられます。これによって日本独自のサービスを経由しなくても、iPhoneの性能を十分生かし切ることが出来るようになったのです。
また、このiPhone日本販売の機動力となったのがソフトバンクです。ソフトバンクは、当時Appleが取り決めていた「1カ国につき1キャリアのみ」という方針に向けて全力でアピールをし、見事その座を討ち取りました。当時のソフトバンクは他のキャリアよりも一歩遅れをとっているイメージがあったため、それを払拭する狙いもあったと推測されます。